三軒茶屋駅前おなかクリニック

WEB予約
求人情報

社交不安障害

Medical

病気について

病気について

社交不安障害では、他人の視線を感じる場面で強い恐怖・不安を感じ、様々な体の症状も重なり、その人の本来持っている力を発揮することが困難になります。ご本人にとっては、とてもつらい体験になるので、一度このようなことがあると、同じような場面を極力回避するなどの行動異常もみられます。そうした回避行動は緊張する場面だけでなく日常の生活の場面にまで拡大し、人と合う事を避けるようになったり、外出できなくなってしまったりと、社会生活に多大な支障をきたすことも多くあります。

社交不安障害の人が強い不安を感じる場面としては、

  • 人前で話す、発表をする
  • 人との雑談
  • 人目に触れる場所での飲食、会食、パーティーなど
  • 人前で字を書く

などが挙げられます。その背景には、「人前で恥をかいたり、恥ずかしい思いをするのではないか」という不安があるようです。
この病気の特徴的なのは、家族や親しい人、あるいは全く知らない人なら大丈夫なのですが、「中途半端に知っている人」、例えば、顔だけは知っている同僚、話したことのないクラスメイトなどに対して、緊張感が強くなるところです。
このような場面で出てくる症状としては、手の震え・顔が赤くなる・汗をかく・ドキドキする・息がしづらくなるなどがあります。時には、パニック発作のような強い症状が出現することもあります(パニック障害の項をご参照ください)。

治療について

この病気は、パニック障害と同様に、脳内のセロトニンという神経伝達物質の不具合が原因と言われています。ですので、薬物治療は、同じように、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を主として、抗不安薬を補助的に使用していくのが一般的な方法になります。
また、非薬物療法も薬物療法と同等に大事な治療になります。認知療法(不安な場面において、恥をかくかもしれないという考え方だけでなく、考え方の幅を広げていく)、行動療法(恐怖を感じる社会状況をリストアップして、不安の軽いものから段階的にチャレンジする)、リラクセーションなどが挙げられます。
社交不安障害は単なる性格が弱いといった問題ではありません。似たような自覚症状がある場合は、ご相談ください。

pagetop