ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ:Helicobacter pylori)は、人の胃粘膜に感染し、慢性的に炎症をおこします。ピロリ菌に感染している状態が長くつづくことで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなどを引き起こす原因となる細菌です。
日本では年齢とともに感染率は上昇し、10歳台では10%以下に対して、60歳以上では60-70%の感染率といわれています。ピロリ菌の感染率はだいたい(年齢-10)%と、以前先輩医師から教えて頂きました。あれから10年は経つので、だいたい(年齢-20)%ぐらいでしょうか、あくまでも参考程度に。感染経路は、経口感染がほとんどで、感染は幼少期に成立すると考えられています。
ピロリ菌による胃炎は保険診療での診断、治療が認められています。場合によって自費診療となりますが、感染が心配されている方は、まずはご相談ください。