三軒茶屋駅前おなかクリニック

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一般内科

Internal medicine

一般内科

内科は、循環器、呼吸器、腎臓や血液、内分泌など幅広く対応する診療科目です。風邪インフルエンザ肺炎、生活習慣関連疾患(高血圧症脂質異常症糖尿病高尿酸血症不眠症などの病気の診察を行います。

風邪

風邪は、鼻や喉に生じる感染症のことで、原因となるウィルスは、ライノウィルス、アデノウィルス、コロナウィルスなど200種類以上あると言われています。どのウィルスかによって障害の程度も変わってきます。典型的な症状としては、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、くしゃみ・せき、発熱が挙げられます。風邪には特効薬がなく、ご自身の体の免疫力で治すしかありません。しかし治癒するまでは時間がかかります。その間辛い症状を緩和するために対症療法として薬を処方することになります。薬で症状が軽減したからと言って、ついつい無理をして体力を落とすと細菌による二次感染を起こし扁桃腺炎、気管支炎や肺炎などを発症するケースもあります。風邪の治療は休養、保温、栄養の3つが重要です。日頃からうがい、手洗い、充分な睡眠、規則正しい食事を心掛けましょう。

インフルエンザ

インフルエンザは風邪の一種で、せき、喉の痛みだけでなく、40度近い高熱や頭痛、関節の痛み、強い倦怠感といった症状が全身に現れます。一般的な風邪同様自然治癒もしますが、症状が重く体力消耗が激しいため老人や子供は注意が必要です。高齢者では、インフルエンザをきっかけに、肺炎を起こすことがあります。インフルエンザウイルスに感染すると、気道の表面の細胞が壊され、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなります。また全身では、炎症を起こす物質が増加し、炎症が起こります。すると細菌に感染しやすくなり、肺炎を引き起こすのです。風邪と違うのはワクチンで予防接種が可能な事、診断が可能な事と抗インフルエンザ薬という特効薬があります。

インフルエンザ予防接種

インフルエンザウィルスには型があり流行する型は毎年違うのでインフルエンザの予防接種は毎年受けておく必要があります。感染を完全に防げるわけではありませんが、感染しても症状の重篤化を抑えてくれます。毎年暮れごろから春先にかけて流行するので、その前に済ませておくのが良いと思います。注射の効果が出るのに半月くらいは必要です。効果は5か月くらい続きます。予防接種はワクチンの入荷次第開始していきます。ワクチンの入荷時期や入荷量はその年によって異なります。トップページのお知らせ欄をご確認するか、電話でお問い合わせください。

抗インフルエンザ薬と診断薬

一般的な迅速診断キットは発症直後(高熱が出てすぐ)ではウィルス量が少ないために陰性に出る事があります(偽陰性)。その場合は半日〜1日様子を見ても症状が続く様なら再検査することをお勧めします。

抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に内服または吸入すれば十分効果が得られるので、1日経ってからでも十分間に合います。

職場や家族がインフルエンザを発症された方から予防の相談を受ける事がしばしばあります。一般的な風邪と同様にマスク着用、手洗い、うがいなどの予防を行い、ご自身の免疫力が十分であれば必ず発症するとは限りません。また内服による予防は健常な方は保険適応では無く、副作用や薬の乱用による耐性化の問題もありお勧めはしておりません。身体的な問題や社会的な問題など、様々な理由でどうしても必要な方もいらっしゃると思います。その場合は自費診療での対応致しますのでご相談ください。

肺炎

風邪をひいたり免疫力が落ちている時は、鼻や口から侵入した細菌やウイルスがのどや気管でブロック出来ず肺まで侵入し、炎症を起こすことがあります。この状態を肺炎といいます。肺炎の主な症状は、せき、発熱、胸痛、痰、息苦しいなどで風邪とよく似ていますが、症状が長引き、風邪よりも重いのが特徴です。特に高齢者の場合、症状があまり目立たず気がつくと重篤な状態になっていることがあります。いつもより元気がない、食欲がない、好きなものを食べたがらないなど、肺炎だとは分からない症状が目立つことで、発見が遅れることもあるため、注意が必要です。

治療

症状や診察・検査の結果から病原体を予測し、抗菌薬を処方します。肺炎が重篤化すると呼吸困難となり、入院治療が必要になります。
普段からの予防策も重要です。外出時にはマスクをし、帰ったら手洗いとうがいをして、細菌やウイルスの侵入を防ぎます。またタバコを吸っている人は、禁煙することも有効です。

また成人の肺炎の原因菌として多い肺炎球菌には予防接種があります。1度接種すると5年以上効果があるといわれています。費用は自己負担となります

高血圧症

運動したり緊張したり、ちょっとしたことで一時的に血圧は上昇しますが、これは体の正常な反応で高血圧とはいいません。高血圧とは、安静状態で血圧が慢性的に高い状態をいいます。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。そのまま放置していると、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながります。

家庭で測定した時で、最高135mmHg、最低85mmHg、診察室での測定では、最高140mmHg、最低90mmHgを超えると高血圧と診断されます。

高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と塩分の摂りすぎ、肥満、過度の飲酒、精神的なストレス、喫煙、野菜不足、運動不足など環境的要因が複合的に絡んで引き起こされると考えられています。普段の生活を見直すことも治療の一つになります。

脂質異常症(昔の高脂血症)

血液中の脂質が基準より多い、もしくは少ない状態が脂質異常症です。具体的には、

  • 悪玉(LDL)コレステロールが140mg/dl以上
  • 善玉(HDL)コレステロールが40mg/dl未満
  • 中性脂肪が150mg/dl以上

のいずれかに該当する場合、脂質異常症と判定されます。以前は高脂血症と呼ばれていましたが、善玉コレステロールは少ない場合が異常なので、脂質異常症と呼称が変更になりました。食生活や飲酒、運動などの生活習慣が直接的な原因となるので、まず脂質制限、飲酒制限、適度な運動、ダイエットなど、日常生活の改善が主な治療になります。遺伝的な要素もあるので、生活習慣を改善しても数値の改善が認められない場合は内服治療が必要になります。自覚症状がない疾患なので、ついつい治療を先延ばしにされがちですが、その間着実に血管にダメージが蓄積し動脈硬化が進んで将来的な狭心症や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まっていきます。継続的な治療と定期的な採血で脂質チェックが必要な疾患です。

糖尿病

血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。ブドウ糖は、体を構成する細胞が働く為のエネルギー源で、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしています。糖尿病は、このインスリンの不足や働きが悪くなるため、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまう病気です。

血糖が高いということは、体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に補給されず、そのため全身の細胞の働きが悪くなります。自覚症状がほとんどないため、糖尿病に気づかなかったり、つい治療がおろそかになってしまいます。そのためさらに病状が悪化すると、のどが渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないなどの症状が表れます。そのまま放置して病気が進行すると、失明に至ることもある糖尿病網膜症、透析治療などが必要になる糖尿病腎症、壊疽(えそ)を起こして足や手を切断することもある糖尿病神経障害の「三大合併症」や動脈硬化が進んで将来的な脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる病気を引き起こす可能性が高まります。将来的な合併症の予防のためにも自覚症状がない早期の段階から、血糖値をコントロールすることが大切なのです。治療の基本は食生活の改善、運動、ダイエットですが、改善が乏しい場合には血糖を下げる内服治療、インスリン治療が必要になります。自覚症状では病状判断できないため採血で血糖コントロールを確認し、定期的に合併症などの検査も必要になります。

高尿酸血症

尿酸の代謝異常が原因で、プリン体が体内で分解されて尿酸が生成されます。この尿酸がうまく体外に排出されず、血中に蓄積する状態を高尿酸血症です。 尿酸値が高いと痛風になるということはよく知られていることですが、高尿酸血症を放置していると、尿路結石や腎障害、心血管障害や脳血管障害のリスクとなることも示されています。健康診断で高尿酸血症と診断されても、痛風発作がないからと安心しないで、しっかりと尿酸値をコントロールすることが必要です。

肉や魚、野菜などに含まれる旨み成分であるプリン体は、お酒やレバー、エビ、いわし、かつお等の魚介類などに多く含まれるので、摂りすぎには注意が必要です。腎臓からの排出を促進するため水分を十分に取ること、肥満によってより多くの尿酸が産生されるため、適度な運動をし、肥満の解消することも重要です。治療はこのような生活習慣の改善を基本としますが、生活習慣を改善しても尿酸の値が8以上の方は内服治療が必要です。

痛風発作

突然、関節が赤く腫れ上がり激しく痛む病気で足の親指の付け根に多く見られますが、足首や膝、肘、指などの関節に発症することもあります。
治療としては、コルヒチン、NSAID(鎮痛剤)、副腎皮質ステロイドを使用します。発作中は、できるだけ安静にして疼痛部位を冷却します。
尿酸を下げる薬を内服している場合、尿酸の変動により発作が増悪することがあるため、原則、薬は中止しないようにしましょう。

痛風発作を起こした場合には、血清尿酸値を6.0mg/dl以下に維持することで痛風結節の縮小、消失が認められ、再発を防止できると報告されています。

不眠症

睡眠は個人差が大きく、少ない時間でも平気な人もいますし、7時間以上眠っても熟睡感が得られない人もいます。このように長時間寝ていても、本人が不眠を自覚する場合は不眠症と診断されます。不眠症には、「寝付きが悪い(入眠障害)」、「寝た気がしない(熟眠障害)」、「朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)」、「ちょくちょく目が覚める(中途覚醒)」などがあります。

不眠の原因を調べ、その治療を行うことで症状を軽快させることができます。
睡眠は大切なものですので、お悩みの方はご相談ください。

喉の痛み

喉は粘膜に覆われて守られているのですが、炎症を起こすと腫れて周辺の神経を刺激し、それが傷みの原因になります。炎症が生じるにはいつくかの要因があります。よくあるのは、細菌やウィルスが侵入した場合です。
因みに、細菌とは自力で栄養を取り込んで生命活動を行うものです。一方のウィルスは細菌の30万分の1ほどの大きさしかなく、自力での生命活動が行えない為、他の生物(宿主と呼ばれます)に寄生して生きています。たばこやお酒の影響も考えられます。飲酒は、アルコールの加水分解の為に水分が失われて喉が乾燥する事で痛みにつながります。飴などを舐めて喉に潤いを与えたり、殺菌薬によるうがいを行ったりして対応します。
お医者様が抗生剤を投与してくれる事もあります。

倦怠感

体がだるい、疲れた、何もする気になれない、といった気分は誰しも一度や二度、経験した事があると思います。こんな状態は倦怠感という言葉で表現されます。ただ考えられる原因は、フィジカルとメンタルとに分けられます。

フィジカルの方は、風邪やインフルエンザといった感染症、貧血、心臓や肺の疾患に伴う低酸素状態などが挙げられます。睡眠中に呼吸の止まる睡眠時無呼吸症候群も原因となります。或いは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病や、インスリンというホルモンの分泌不足による糖尿病によっても倦怠感が症状となって現れます。

一方のメンタルな原因ですが、うつ病やパニック障害などが代表的です。アルコールを始めとする薬物中毒によっても倦怠感が生じます。対処法ですが、充分な睡眠、適度な運動、体を温める入浴、アロマセラピーなどは効果が期待できると言われています。ただ倦怠感が続く場合は、早めにお医者様の診断を受け、早期治療を心掛ける事が大切です。

人間の平熱とか発熱の目安について、まず触れておきましょう。もちろん個人差はありますが、統計上の平熱は37度をやや下回るくらいです。感染症法という法律では、37.5度以上になると発熱、38度を超えると高熱と定義しています。熱は病気を発見する為の有力なサインですが、熱が出る原因は多岐に亘っています。

小さなお子さんですと、風邪、扁桃炎、中耳炎などの他、顔に赤い発疹が現れるはしか、日射病、熱中症、法定伝染病である日本脳炎などが考えられます。大人の場合には、発熱の仕方によって病気との関係を推測することができます。

  • 急な高熱日本脳炎、ポリオ、結核性髄膜炎などの伝染病
  • 階段状に上昇する熱腸チフス、肺炎、肋膜炎など
  • 乱高下する熱敗血症、腎盂炎、心内膜症など
  • 型が決まっていない高熱急性肝炎、インフルエンザ、はしかなど

微熱が長く続く時は、肺結核、腹膜炎、のどや鼻の慢性炎症、リウマチ、婦人病、更には悪性腫瘍などの疑いがあります。いずれにしても発熱が続く場合はお医者様の診察を受けてください。自己判断で解熱剤を飲むのは、避けて欲しい行為です。

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