ワクチン接種による免疫の防御に有効なレベルの持続期間はおよそ5ヵ月ですので、毎年流行シーズンの前(12月上旬頃まで)に接種することをお勧めします。
一方、日常生活でインフルエンザの予防を考えるためには、どのようにインフルエンザに感染するかを知らなくてはなりません。
インフルエンザの主な感染経路は2つあります。
(1)飛沫感染
感染している人のくしゃみや咳で出るしぶきを吸い込むことによる感染。くしゃみや咳を浴びる距離(2メートル程度)にいる人は感染の危険性が高い。
(2)接触感染
感染している人の唾(つば)や鼻みずが手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することなどによる感染。
ただし、インフルエンザは、ウイルスが手に付着しただけで感染することはありません。ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染します。
このことからインフルエンザを予防するには
- 流行時には人込みを避ける
- マスクを着用する
- うがいをする
- こまめな手洗い
当院ではインフルエンザの時期に上気道炎症状で来院されるかたにはマスクを着用していただくようお願いしております。