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パニック障害

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パニック障害について

パニック障害について

パニック障害の「パニック」とは、「頭が混乱してパニックになった!」といったものとは少し異なります。
パニック障害の場合は下記の14症状のうち4つ以上を同時に発症し、症状が現れてから10分後がピークであるものが「パニック発作」と診断されます。

  • 動悸、心悸亢進(しんきこうしん)、または心拍数の増加
  • 発汗
  • 身震いまたは震え
  • 息切れ感または息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸痛または腹部不快感
  • 嘔気または腹部の不快感
  • めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
  • 現実感消失(現実でない感じ)、または離人症状(自分自身から離れている)
  • コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖
  • 死ぬことに対する恐怖
  • 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
  • 冷感または熱感
  • 口渇

ある程度の時間が経過すれば、徐々に落ち着いていくことが多いのですが、患者さんによっては、その発作のインパクトがあまりにも強いために、「また同じような発作が起こったらどうしよう…」と不安が強くなり(予期不安)、以前に発作が起きた時と似たような状況を避けるようになります(広場恐怖)。避ける状況として、共通しているのは「すぐに逃げられない場所」です。例えば、新幹線、飛行機、エレベーター、美容室、歯医者など…。
最近は脳のセロトニンという神経伝達物質の不具合が原因であることが分かってきており、これはうつ病とも共通するため、うつ病を併発してしまう事もあります。

治療について

① 薬物療法

先に述べたように、脳のセロトニンの情報伝達を整えるために、抗うつ薬として使われている薬を使用します。SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)というものになります。使い始めは胃のむかつき、だるさ、眠気などの副作用を生じることもありますが、徐々に慣れていく事が多いです。どうしても副作用が強ければ、通院先の先生に伝えてお薬を調整してもらいましょう。また、不安が強い病気なので、「抗不安薬」を組み合わせることもあります。

② 非薬物療法

薬は非常に効果があるのですが、薬以外の取り組みがあると、なおさら病気に対して強くなります。例えば、破滅的になってしまっている物事の考え方を修正したり(認知療法)、苦手な状況に少しずつチャレンジしたり(行動療法)、リラクセーションを定期的/不安な時に行ったりします。簡単にできる気をそらす方法や、「やばい」「どうしよう」といった頭の中のつぶやきを「大丈夫」など別の言葉に変えていく事も非常に有効です。色々な手数が増えると、薬以上に効いてくる感覚が得られるでしょう。

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